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浄水器RO水の効果

換水時に使う水道水には、残留塩素や重金属類(さびなど)、微粒子、細菌など水槽環境に少なからず悪影響を及ぼす不純物が含まれています。

そういった物質を水槽に入れる前に吸着・除去してくれるのが浄水器です。

浄水器は、それのみならずパワーアップ版として逆浸透膜(RO)と呼ばれるほぼ完全に水道水の不純物を除去出来る機能を持ったものもあります。

目次

浄水器の種類

  1. 下部のセディメントフィルターとファイバーカーボンを通した浄水
  2. 上部の逆浸透膜(RO)を通した浄水

①と②は完全に分離しており、②の方法の浄水をしているときは、①のセディメントフィルターとファイバーカーボンは使用しません。 

下部のセディメントフィルターとファイバーカーボンを通した浄水

水道の蛇口に付属のコックを取り付けて水道水が下部のセディメントフィルターとファイバーカーボンを通り水槽に綺麗になった水が行きます。

残留塩素や鉄さび鉛の重金属類など比較的粒子の大きい物質を吸着・除去してくれます。塩素を無害化するカルキ抜きと違って、塩素そのものを吸着してくれるので水槽環境にやさしいです。

メリットは一度に処理出来る水の量が多いことです。水道水の勢いそのままで処理出来るためほとんど余計な時間が掛からず、換水には用いやすいです。

RO水がもたらす水草への影響

RO水は、カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが含まれていないためもの凄い軟水とも言えます。それによって、軟水環境が大好きなホシクサ類などが育てやすくなります。

浄水器は、通常の換水用途での使用なら逆浸透膜(RO)のないスタンダードタイプでも十分です。値段も逆浸透膜ありなしで2万円くらい一気に違って来ます。

①の方法(セディメントフィルターとファイバーカーボン)での浄水器のデメリットとしては、水草の栄養分となる物質までも除去してしまうことです。水道水には、残留塩素など有害物質の他にカルシウムやマグネシウムなど水草の栄養となる(であろう)物質も微量に含まれています(ミネラル分とも言う)。

浄水器を通しますとそれを少なからず除去してしまうようで、それによって浄水器を通した換水を行うと赤系水草の赤が薄くなったり、葉が小さくなったりと、見た目上はそれ程大きくないですが、養分が少なくなったかなと感じられることがあります。浄水器を通した換水を行う場合は、除去された養分を補うことが必要だと感じます。

逆の観点から言えば、①の浄水でもカルシウムやマグネシウムが多少なりとも除去されているため硬度は下がりやすいです。軟水が好きなホシクサ系には有利な環境作りやすいと言えます。

②の逆浸透膜を通して生産されたRO水(純水)は、先のカルシウムやマグネシウムどころかほぼ何もない水分子のみの「純粋な水」です。

この水をそのまま使用しても養分など全く含まれていないためにほとんどの水草はかなり育ちが悪くなります。ただし、全てという訳ではなく、あまり養分を欲しない主にシダ系やアヌビアス系ではRO水でも育てることは可能です。また、非常に育成が難しいホシクサ系も育成がし易くなります。

しかし、ホシクサ育てると言ってもRO水まで極端な環境にする必要性はほとんどありません。①の浄水で底床にソイルを用いれば十分育成出来ます。

強いて上げるならば、ホシクサ系の中でも更に難しい部類の例えば、トニナ・ウアウペスとか育てるのには効果的かもしれません。

RO水をボルビティス・ベビーリーフの育成に用いました(また別項で紹介します)。

RO水は、正直水草育成ではあまり有効になる場面は少ないかもしれません。まだ水中育成可能かどうか未知数なシダ系などの育成実験や、何もないのを逆手にとって液体肥料などの効果を見るのに用いるのが個人的には面白いと思っています。

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